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glib について

この節のプログラムの中で, グラフィック関連のコマンドは load("glib"); コマンドをまず最初に実行しておかないと 実行できないものがある.

 
[0] load("glib"); RETURN
 
Windows 版 asirgui では, ファイルメニューの ``開く'' から, glib を選択して読み込んでもよい.

glib をロードすることにより, 次の関数が使えるようになる.
glib_window(X0,Y0,X1,Y1) 図を書く window のサイズを決める.
  画面左上の座標が (X0,Y0), 画面右下の座標が (X1,Y1)
  であるような座標系で以下描画せよ.
  ただし x 座標は, 右にいくに従いおおきくなり,
  y 座標は 下に いくに従い大きくなる (図 5.1).
glib_clear() 描画画面をクリアする.
glib_putpixel(X,Y) 座標 (X,Y) に点を打つ.
glib_line(X,Y,P,Q) 座標 (X,Y) から 座標 (P,Q) へ直線を引く
glib_print(X,Y,S) 座標 (X,Y) に文字列 S を書く(英数字のみ).

図 5.1: 座標系
\begin{figure}
\setlength{\unitlength}{1mm}
\begin{picture}(100,40)(0,0)
\put(2...
...98,32){x}
\put(20,35){\vector(0,-1){35}}
\put(23,1){y}
\end{picture}\end{figure}

色を変更したいときは, | 記号で区切ったオプショナル引数 color を使う. たとえば,

glib_line(0,0,100,100|color=0xff0000);
と入力すると, 色 0xff0000 で線分をひく. ここで, 色は RGB の各成分の強さを 2 桁の 16 進数で指定する. この例では, R 成分が ff なので, 赤の線をひくこととなる. なお, 関数 glib_putpixel も同じようにして, 色を指定できる.

さて, 図 5.1 で見たようにコンピュータプログラムの 世界では, 画面の左上を原点にして, 下へいくに従い, $y$ 座標が増えるような 座標系をとることが多い. 数学のグラフを書いたりするにはこれでは不便なことも多いので, glib では,

Glib_math_coordinate=1;
を実行しておくと 画面の左下が原点で, 上にいくに従い $y$ 座標が増えるような 数学での座標系で図を描画することが可能である.

次の図は, $f(x)=x$ の Fourier 展開を $4$ 次までとったものの 数学座標系でのグラフを glib を用いて書いたものである.
\scalebox{0.5}{\includegraphics{Figures/fourier-x-4.ps}}

次の図は, $f(x)=x$ の Fourier 展開を 4 次までとったものと $10$ 次までとったもののグラフを重ねて書いたものである. $x$ に収束していく様子を観察できる.
\scalebox{0.5}{\includegraphics{Figures/fourier-x-10.ps}}


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Nobuki Takayama 平成15年9月12日