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gr()
などのトップレベル函数は, いずれも, 入力多項式リストに
現れる変数 (不定元) と, 変数リストに現れる変数を比較して, 変数リストに
ない変数が入力多項式に現れている場合には, 自動的に, その変数を, 係数
体の元として扱う.
[64] gr([a*x+b*y-c,d*x+e*y-f],[x,y],2); [(-e*a+d*b)*x-f*b+e*c,(-e*a+d*b)*y+f*a-d*c]
この例では, a
, b
, c
, d
が係数体の元として
扱われる. すなわち, 有理函数体
F = Q(a
,b
,c
,d
) 上の 2 変数多項式環
F[x
,y
] におけるグレブナ基底を求めることになる.
注意すべきことは,
係数が体として扱われていることである. すなわち, 係数の間に多項式
としての共通因子があった場合には, 結果からその因子は除かれている
ため, 有理数体上の多項式環上の問題として考えた場合の結果とは一般
には異なる. また, 主として計算効率上の問題のため, 分散表現多項式
の係数として実際に許されるのは多項式までである. すなわち, 分母を
持つ有理式は分散表現多項式の係数としては許されない.
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この文書は12月 21, 2024にtexi2html 5.0を用いて生成されました。