@comment $OpenXM: OpenXM/src/asir-doc/int-parts/datatype/vect.texi,v 1.1 2001/04/23 05:45:37 noro Exp $
@section ベクトル

@example
struct oVECT @{          ベクトル
    short id;           識別子 (= O_VECT)
    short pad;
    pointer *body;      成分配列へのポインタ
@} *VECT;
@end example

@noindent
ベクトルは, 数学的な対象としてのベクトルとして用いられるほか, さまざまな
object を成分に持つ一次元配列としても用いられる. 前者の場合, ベクトルどうし
の和, 差, スカラー倍, 行列との積が基本演算として提供される. 
行列との積を計算する場合, 行列を左からかける場合には, ベクトルは列ベクトル, 
右からかける場合には行ベクトルと見なされる. 

@subsection ベクトルの生成
@example
#include "ca.h"

MKVECT(m,l)  (macro; VECT m; int l)
長さ l のベクトル m を生成する. 
@end example

@subsection 四則
@example
#include "ca.h"

void addvect(VL vl,VECT a,VECT b,VECT *rp)
*rp = a + b

void subvect(VL vl,VECT a,VECT b,VECT *rp)
*rp = a - b

void mulvect(VL vl,Obj a,Obj b,Obj *rp)
*rp = a * b (一方がスカラーすなわち数, 多項式または有理数の場合のスカラー倍)

void divvect(VL vl,Obj a,Obj b,Obj *rp)
*rp = a / b (スカラー b による 1/b 倍)

int compvect(VL vl,P a,Q e)
以下で述べる順序で比較. 
@end example
@noindent
ベクトルどうしの順序比較は以下による. 
@enumerate
@item 長さが大きい方が順序が上. 
@item 長さが等しい場合, 成分どうしを先頭から比較. 
@end enumerate