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2003 年以前の版においては, グレブナ基底を計算するための基本的な函数は dp_gr_main()
および
dp_gr_mod_main()
, dp_gr_f_main()
なる 3 つの組み込み函数であった. 通常は, パラメタ
設定などを行ったのちこれらを呼び出すユーザ函数を用いるのが便利である.
これらのユーザ函数は, ファイル ‘gr’ を load()
により読
み込むことにより使用可能となる. ‘gr’ は, Asir の標準
ライブラリディレクトリに置かれている.
[0] load("gr")$
現在の版においては, nd_gr
, nd_f4
などの新しい関数が実装されており,
一般にこちらの方が効率よくグレブナー基底が計算できる
(nd_gr
, nd_gr_trace
, nd_f4
, nd_f4_trace
, nd_weyl_gr
, nd_weyl_gr_trace
).
2003 年以前の版において
グレブナ基底を計算するためのトップレベルは次の 3 つである.
以下で, plist は多項式のリスト, vlist は変数 (不定元) のリスト,
order は変数順序型, p は 2^27
未満の素数である.
gr(plist,vlist,order)
Gebauer-Moeller による useless pair elimination criteria, sugar strategy および Traverso による trace-lifting を用いた Buchberger アル ゴリズムによる有理数係数グレブナ基底計算函数. 一般にはこの函数を用いる.
hgr(plist,vlist,order)
入力多項式を斉次化した後 gr()
のグレブナ基底候補生成部により候
補生成し, 非斉次化, interreduce したものを gr()
のグレブナ基底
チェック部でチェックする. 0 次元システム (解の個数が有限個の方程式系)
の場合, sugar strategy が係数膨張を引き起こす場合がある. このような場
合, strategy を斉次化による strategy に置き換えることにより係数膨張を
抑制することができる場合が多い.
gr_mod(plist,vlist,order,p)
Gebauer-Moeller による useless pair elimination criteria, sugar strategy および Buchberger アルゴリズムによる GF(p) 係数グレブナ基底計 算函数.
現在の版においては, これらに相当する機能は nd_gr
, nd_gr_trace
にまとめられている.
詳しくは nd_gr
, nd_gr_trace
, nd_f4
, nd_f4_trace
, nd_weyl_gr
, nd_weyl_gr_trace
参照.
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この文書は12月 21, 2024にtexi2html 5.0を用いて生成されました。